12月 俳句
2020-05-07
12月 俳句
【奥 まさ子】
へのへのと横目でにらむ案山子かな
【宮本 房代】
手の平に数珠玉を乗せひとりごと
【谷口 好美】
田仕舞にかつがれて行く案山子かな
【中尾 忠昭】
根来寺掃くには惜しき紅葉かな
【岩本 寿々代】
山紅葉朝日を浴びて濃くうすく
【松浦 みどり】
血圧の上る気配やそぞろ寒む
【西端 美穂】
老いの身に入る孝心のふかきこと
【富澤 いつ子】
初紅葉夕日をうけて深みゆく
12月 絵手紙
9月 俳句
2020-05-07
9月 俳句
【西端 美穂】
雨上り柿の葉蔭の実を数え
【奥 まさ子】
若葉風ハナ・ハト・マメの昭和かな
【宮本 房代】
見るたびに柿の若葉の光り増す
【笹谷 路子】
隣家よりバラのかをりが風に乗り
【中尾 忠昭】
七夕や喜寿の友がらお茶の会
【岩本 寿々代】
さずかりし命の重み夏に入る
【松浦 みどり】
かきつばた鴨のつがいの泳ぎ寄り
【富澤 いつ子】
菜の花や小雨にけむる太子堂
【谷口 好美】
よちよちと乳房まさぐる仔猫かな
9月 ちぎり絵
6月 俳句
2020-05-07
6月 俳句
【松浦 みどり】
遅咲きの紅梅蕾ふっくらと
【西端 美穂】
紅椿のポトリと落ちてあと静か
【奥 まさ子】
踏まれても踏まれても又草の芽は
【宮本 房代】
ふんわりと心につもる春の雪
【谷口 好美】
逝きし人想えば消ゆる春の雪
【笹谷 路子】
春雪や川面に小さき鳥一羽
【中尾 忠昭】
春寒や風をうかがう雀の子
【岩本 寿々代】
亡き人の挿したる椿八重に咲き
【富澤 いつ子】
顔出した水仙の芽に母憶う
6月 川柳
6月 絵手紙
3月 俳句
2020-05-07
3月 俳句
【奥 まさ子】
氏神の落葉を清め焚きにけり
【宮本 房代】
凍雲や黙ってすごす日の多く
【松浦 みどり】
春寒や夫の退院待ち侘びて
【笹谷 路子】
寄せ書きに思い残して卆業す
【中尾 忠昭】
さえずりや背に足軽く春の寺
【岩本 寿々代】
冬至とは思へぬ今日の日和かな
【富澤 いつ子】
軒下の切干大根日々痩せて
【谷口 好美】
身構えし二股大根すぐ抜けて
【西端 美穂】
つややかに伸びし大根引きにけり